サマーセミナー2022のご報告
高校生向けイベント
『サマーセミナー2022』を8月11日（木）に開催しました。今年度は、「社会福祉学部の授業を体験しよう！！優しい正義、シリアスな共生～『よい社会をめざす』ことを基本から考える～」をテーマに、講義の体験・レポート作成の体験・ゼミの体験を通して、大学の授業3点セットを一日で体験してもらうという内容のもと、10時から15時まで非常にハードなプログラムではありましたが、16名の受講生が参加をしてくれました。
「講義の体験」では、高橋聡教授が講師となり、社会福祉の基礎的視点を提供することを目的に正義と共生について、様々な事例をもとに講義をしました。その後の「レポート作成の体験」では、講義でインプットした内容をもとに、学びのアウトプットを目標に、レポートを作成してもらいました。受講生からは、講義は楽しく聴いたものの、アウトプットの難しさが感想として聞かれました。昼食後の「ゼミの体験」では、それぞれのレポートを持ち寄り、お互いの理解と疑問を共有し、グループでの問いをつくり、講師に質問をしました。講師からは「どれも深い質問で、一言で答えるのは難しい」というコメントが聞かれましたが、いろいろなパターンをもとに、講師から問いへの回答がなされ、受講生は、福祉を支える正義と共生についての理解を深めていました。
「社会福祉」というと、多くの人が「介護」を想定するようですが、受講生たちは、「『正義』とは『正しさ』とはどのように考えたら良いのか」といった、社会福祉の「基礎的視点」を獲得することが、介護や育児、支援などの実践の場での「応用」につながり、よりよい社会の形成につながることを理解し、一日のプログラムが終了しました。
私たち教員も、一日のプログラムの中で、受講生の考えの深まりや成長が感じられ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。ご参加いただいた皆さんに、感謝です。ありがとうございました。さて、来年はどんなテーマになるかな？ぜひ、みなさんも、セミナーに参加されて、社会福祉の広さと深さを経験してみてくださいね。
