岩手県立大学 社会福祉学部 岩手県立大学 社会福祉学研究科

社会福祉学研究科

人間福祉学科

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人間福祉学科長メッセージ

佐藤 匡仁
人間福祉学科長
佐藤 匡仁

 たとえば「病気で苦しむ人や家族を助けたい」とカウンセラーになったとします。素晴らしいことですが、一歩現場に足を踏み入れればそう単純ではないことが分かります。「話を聴いてもらえて楽になった」という人もいるでしょう。しかし中には、一見つらそうにしながらも「病気が治せるとしても治したいとは思わない。これが唯一の自分なのだから」と考える人もいるかもしれません。その人が求めていることを知らずに助けることはできません。求めていることを理解するには、(たとえ浅くても)広範な知識と専門性が必要です。
 人間福祉学科には、約160人の学科生と15人の担当教員がいます。「福祉心理系」には、認知心理学、臨床心理学、神経心理学、社会心理学、文化心理学、意思決定心理学、犯罪心理学等を専門にする研究室があります。「生涯発達支援系」には、生涯発達心理学、保育学、教育学、日本教育史、教育とメディア、発達障害、特別支援教育、障害児保育、音楽教育学、ソルフェージュ、子ども家庭福祉、精神保健学、介護福祉等を専門にする研究室があります。これらの多彩な専門分野から「人間の福祉」に切り込んでいます。
 その人が抱えている問題を理解し、共に悩み、共感的な関わりから、研究や援助法につながるヒントが見つかります。生きた現実の中で、新しい未来を切り開く「人間の福祉」研究を一緒に進めてみませんか。

人間福祉学科概要

人間福祉学科概要

複雑化し多様化する福祉ニーズに応えるためには、それぞれの「人」にアプローチすることが重要です。そのためには狭義の社会福祉学に加えて、関連する人間諸科学の方法や技術、知見を学ぶ必要があります。人間福祉学科では、社会福祉の基盤的な学習を行いながら、隣接領域である心理学や発達科学などの諸科学の原理と方法論に基づき、人間の生涯にわたる成長とそれぞれの段階における心理と行動について理解を深め、生活上に発達的・心理的な問題を抱える人々に対して適切な支援をするための知識と技能を習得し、実践力を高めることを目指しています。