岩手県立大学 社会福祉学部 岩手県立大学 社会福祉学研究科

社会福祉学研究科

県外・海外での実習・研修紹介

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社会福祉学部では、資格関連の実習以外に県外・海外でも実習授業を行っています。また、希望者に対し授業外の学部プロジェクトで海外研修も行っています。ここでは、韓国(コミュニティ福祉サービス実習)とニュージーランド(学部プロジェクト研修)をご紹介します。

コミュニティ福祉サービス実習 韓国クラス

1.事業内容

社会福祉学科3年次配当科目である、「コミュニティ福祉サービス実習」のクラスの一つとして、韓国の社会福祉施設である社会福祉館での見学・実習を中心とした海外研修事業を開講しています。韓国では、社会福祉館が、高齢者や障害者、児童などを対象として社会福祉サービスを提供する地域福祉の拠点として機能しています。社会福祉館での実習に加え、韓国の大学生との交流や、ホームステイ、テンプルステイなど、年度ごとにさまざまな国際交流や異文化理解のプログラムも取り入れています。
本事業への参加を通して、学生は韓国の社会福祉制度について学び、現地の社会福祉館での見学・実習を通して、日本の制度との違いや共通点について考える機会をもちます。この経験を通じて、海外の歴史、文化、宗教などに関心をもつとともに、日本に対する理解を深めるきっかけとなっています。

2.時期

現地での実習は、例年8月後半に5日間行っています。
※令和3年度以降の現地での実習の実施は、新型コロナウイルス感染症の収束状況を見て判断します。

3.対象学生

社会福祉学部社会福祉学科所属の3年次学生。参加者は、例年3〜4名程度。

4.学生の自己負担

韓国への渡航、滞在費等で10万円程度の費用がかかり、これらは学生の自己負担となります。

5.参加学生の体験談

  • 自国や他国の文化について見つめ直す、貴重な機会であったと振り返ることができました。
  • 異文化に触れながら生活体験をすることで、とても貴重な経験ができたと同時に日本との文化の違いを理解することができました。
  • テンプルステイでは、日本ではなかなか体験する機会がない寺での生活をし、貴重な異文化体験をすることができました。
  • 実際に現地へ足を運び、高齢者の様子や韓国での取り組みを見られたことで、よりリアルに感じることができとても良かったです。

社会福祉学部プロジェクト ニュージーランド研修

1.研修の特徴 ・目標

社会福祉学部では、ニュージーランド(NZ)において子どもの教育・福祉に関する研修を行っています。

【特徴】: ①実践主体のアクティブラーニング:学生がNZでの自主事業で獲得した資金で地域企画を実施するアクティブラーニングが大きな特徴です。 ②主体的なプログラム参加:研修テーマや事前学習は学生が主体的に実施。研修報告も学生が地域発信する形で行います。③ファミリーファースト社会の体験:ホストファミリー宅に滞在し、NZ生活のファミリーファーストの実際を体験的に学びます。

【目標】:①多面的に見る力、②対話し協働できる力、③行動を起こせる力 の獲得が研修目標です。

2.研修構成・時期・対象学生

【構成・時期】:「地域実践学習」 と 「ニュージーランド研修」を並行して実施。NZ南島のクライストチャーチ市で3月に現地研修を行います。2018年度は、幼児教育・保育や学校現場、政府機関、障がい者雇用の視察のほか、観光やホストファミリーとの交流など充実した10日間を過ごしました。東日本大震災の支援イベントJapan Dayではイベントを実施し寄付金を募り、帰国後、地域で子ども食堂(Kiwi食堂)を開催しました。(なお、2019-2022年度はcovid-19の感染拡大により渡航は中止され、オンラインで研修をしました。)

研修メニュー(PDF)

【対象学生】:両学科の希望者から毎年5名程度が選ばれます。2018年度は、2年生から4年生まで7名が参加しました。

3.地域実践「Kiwi食堂」

帰国後に、NZでの寄附金を基にNPO法人と連携しインクルージョンをテーマに子ども食堂「kiwi食堂」を開催。特別支援学校の生徒さんや放課後等デイの子どもさん、ひとり親のご家庭などとニュースポーツや食事を楽しみNZ紹介を行いました。このほか、7月のオープンキャンパスでも実践報告を行いました。

4.研修成果

学生たちは、「学ぶ=楽しむを実感」「物事を肯定的に捉えられるようになった」「新しいことへ挑戦できるようになった」「自分の意見を発信できるようになった」「新しい実践が出来た」「現場力の獲得!」など、考え方や行動が前向きになり大きな変化を感じています。