修了生メッセージ

専門職に必要な科学的根拠を得て
職務への意欲と探究心が向上

狩野 俊介さん

狩野 俊介さん

岩手県立杜陵学園勤務

社会福祉学研究科
博士前期課程(総合福祉コース)
2015年3月修了

福祉系大学へ進んで精神保健福祉士の資格を取得し、卒業後は精神科病院に就職しました。医師や看護師など医療専門職者とともに働き、自分も職務にあたる上で科学的根拠の必要性を痛感。8年勤めた病院を退職し、大学院に進学しました。大学院で取り組んだのは「マルトリートメントの認識に関する研究」。マルトリートメントとは、虐待やネグレクトを含む「不適切な養育」を意味します。病院勤務時代、精神疾患と生育歴の関係に関心を持ったことから、このテーマを選定。児童福祉に関わる方を対象に質問紙調査を実施し、分析結果を論文にまとめました。研究室には私と同様に社会人を経て学ぶ同期も多く、それぞれの経験を通した話を聞いて学ぶことも多かったです。

現在は児童自立支援施設に勤めています。入所する子どもに対し、自分の支援はどういう理論に基づいているのか意識するようになったのは、大きな成長だと実感しています。また、今も研究をさらに深めたいという思いがあります。こうした高いモチベーションも、大学院へ進んだから得られたものだと思います。

大学院で身につけた研究手法を
事例検証と情報共有に役立てたい

後藤 敦博さん

後藤 敦博さん

公益財団法人いわてリハビリテーションセンター
医療連携部 総合相談科 勤務

社会福祉学研究科
博士前期課程(総合福祉コース)
2013年3月修了

子どもの頃から福祉の分野に関心があり、短大の福祉学科から本学の社会福祉学部に編入しました。大学では貧困問題について勉強し、ホームレス支援のボランティア活動にも参加する中で、交流の拠点となる居場所づくりに取り組む団体を立ち上げたいという思いが募り、学びを深めるため大学院に進学しました。大学院1年生の6月に任意団体「盛岡夜回りグループ-step-」を設立し、現在も代表を務めています。研究活動では、県外のホームレス支援の現場で調査をするとともに、6名の元路上生活者と5名の支援者にインタビューを実施。元路上生活者の居場所観や支援者の考えを明らかにした上で、居場所支援のあり方を考察し、修士論文としてまとめました。

現在はソーシャルワーカーとして、多職種によるチーム医療に関わっています。患者さんの退院後も見据え、安心して暮らすことのできる地域づくりにも貢献していくことが、今の目標です。現場経験を基に事例を積み上げ、検証結果を関係するスタッフで共有していきたい。その際に、大学院で身につけた研究手法は必ず役に立つと思います。

興味ある研究テーマを掘り下げて
深い知識を蓄える喜びを実感

荒木田 詩織さん

荒木田 詩織さん

社会福祉学研究科
博士前期課程(臨床心理コース) 
2016年3月修了
岩手県立大学社会福祉学部
2014年3月卒業

医療機関で患者さんとお話ができる仕事がしたいと思い、本学の社会福祉学部に進学。学部でご指導いただいた先生のもとで研究を続けたくて、大学院に進みました。

恥の感情と考え方の歪みが逸脱行動の受け止め方にどう結びつくのかを研究テーマとし、質問紙調査をして分析しました。少人数制で自分の疑問をぶつけやすく、活発な議論ができるのは、大学院の良さだと思います。また、自分の興味あることについて調べる時間が学部よりもたくさんあり、テーマを徹底的に掘り下げることができました。軽いフットワークで現場へ足を運び、心理の専門職に就く人と接することができた点でも、大学院で学ぶ意義を感じました。

現在は、精神科病院の心理士として勤務しています。各種の心理検査や心理療法プログラムなど、大学院での研究で得た知識や技術を活かしながら、患者さんに寄り添い、問題の解決に向けて手助けできる専門家になるため、日々勉強中です。

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