主な担当科目
介護福祉演習Ⅰ・Ⅱ 生活支援方法論 生涯発達支援実習 専門演習Ⅰ・Ⅱ
生涯発達支援研究法 障害者ケア論 ケア論
研究課題
<介護福祉職の人材育成>
現職の介護福祉職の経験学習を通した実践知獲得の内容や熟達過程について研究しています。主な研究フィールドは、特別養護老人ホームをはじめとした高齢者介護施設です。
これまでの研究では、実践共同体という概念に基づき、介護福祉職が職場において「協働するちから」や様々な認知症の方への対応方法といった実践知を獲得していることを明らかにしました。また、その実践知獲得には、同僚からの様々な形での支援が関係していることも報告しました。
現在取り組んでいる研究テーマは、介護福祉職の「雑談」を通した実践知獲得についてです。雑談は「おしゃべり」と同じ意味合いで語られ、否定的に捉えられることがあります。
しかし、他の分野での研究では、職場での雑談には業務に必要な知識などが伝達されるなど学習機能があることが報告されています。そこで、介護現場でも業務での数分の空き時間などに介護福祉職同士で交わされる雑談を通して学習が行われていると仮説を立て、どのような雑談が実践知獲得の学習につながっているのか、実際に介護現場に入り調査を行っています。
自己紹介
私は学生時代から歴史が大好きで史跡や資料館などに時間があれば行きます。歴史は様々な人々の生き方から、「自分はどうしたらいいか?」などと迷った時にヒントをくれます。
社会福祉においても、様々な分野で実践を行ってきた先人がたくさんいらっしゃいます。その方々の「実践」に耳を傾けることで、先人のメッセージを受け取り、迷った時のヒントや指針が見えてくると思います。
また、研究においても現代を生きている私たちの意見や考えで物事を進めていくのではなく、過去の先人の声に耳を傾けながら考えていくことが大事だと考えています。
学歴・職歴
<最終学歴>
日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程修了
<学位>
博士(社会福祉学)
<職歴>
介護福祉士として特別養護老人ホームで介護に従事した後、介護福祉士・社会福祉士養成の専門学校教員等を経て本学に着任しました。