福祉 × 高齢社会
高齢社会を豊かにするために
社会福祉学科 福祉政策系
教授 鈴木 力雄(すずきりきお)
「高齢社会」というと、どんなことをイメージするでしょうか。授業で、同じ質問をしたところ、「長生き」「医療や介護の充実」といったポジティブなものは少数で、「若者の負担が大変」「社会や経済の衰退」「国の財政の悪化」などネガティブなものが多数を占めました。
しかし、ネガティブなイメージが強いからっといって、そこで諦めてしまったり、投げやりになってしまっては、将来の展望が開きません。そこで、最初に考えて欲しいのですが、私たちが抱く高齢社会のイメージは本当に正しいのでしょうか。問題の解決のためには、まず現実を正しく理解することが重要です。次に、ネガティブなイメージが現実だったとして、それを解決する方法は、どう考えれば良いのでしょうか。解決方法を考えるためには、そのような現実をもたらさす原因を探すことが大切です。原因が分かれば、その原因をなくしたり、原因の影響を軽減するような解決策に辿り着けるかも知れません。
大学では、正しく現実を理解する方法や問題の原因を探す方法を学ぶことができますので、一緒に豊かな高齢社会の創造を目指しましょう。