福祉 × 犯罪心理
加害者臨床と依存症臨床／
犯罪をやめられない人たちの
社会復帰支援について考える
人間福祉学科 福祉心理系
講師 紀司 かおり きし かおり
生涯に１回だけ犯罪をする人がいる一方で、犯罪を繰り返す人がいます。犯罪行動を繰り返す人たちに、皆さんはどんなイメージを持っているでしょうか？世の中の「困った人たち」？表面的にはそう見えるかもしれません。でも、実は本当に困っている人たちなのかもしれません。例えば、誰にどうやって相談すれば良いかわからない。お酒・薬物・ギャンブル・万引き等をどうやって止めればいいかわからない（むしろ止めたくないけど、でも止めたい）。感情のコントロールが難しい、などなど。
私は、犯罪心理学の立場から、犯罪を繰り返し何度も刑務所を出入りしている人たちが、いかに地域の中で再犯を犯すことなく生活し続けることが出来るか、という研究をしています。
結果的に犯罪行為に至ってしまう人は様々な依存症を抱えていることが多いことから、刑務所出所者だけでなく依存症を抱える方々とともに、ストレス対処力を高めるプログラムも実践しています。
人はなぜ犯罪行動を習得・維持するのか、さらにはその後犯罪からどのように離れて生活をしていくことが出来るのか、いっしょに考えてみませんか？
