福祉 × 働くことの意義・権利
「働く」こと、「生きる」こと、
そして「生きがい」
社会福祉学科 コミュニティ福祉系
准教授 山岡 由美(やまおか ゆみ)
人は何のために働くのでしょうか。お金を得るため、生きがいを見つけるため、社会の一員として務めを果たすため、自分の才能や能力を発揮するため等があると思います。
しかし、私たちは、「働く目的」だけでなく「働くことの意義」を改めて考えることも重要なのではないでしょうか。
ある研究者は、「職業とは、生計を維持し、社会に参加し、個性を発揮するためのものであり、より人間らしく生きるための営み」であり、「職業は我々の生活の中で最も大きく、また、最も基本となるものである」と述べています。
そしてこのことは、障害があろうと、病気があろうと、家族の介護や子育て中の人であろうと、誰にでも言えることであり、働きたいと望むことはあたり前の権利なのです。
例えば、障害のある人たちの中には、心身の状態のため、通常の所定時間の勤務は難しくても、短時間であれば働ける方、また、勤め先までの移動が難しくても、自宅でパソコンを使った仕事であれば働ける方等、数多く存在しています。このような働き方は、家族の介護や子育て中の人にとっても、働きやすい職場でしょう。 「働くことの意義」、「働くことと、生きがい」について一緒に考えてみませんか?